野武士集団スウォンジーがスペイン流攻撃サッカーで巨大戦力に挑む

2013年5月4日(土)23:00キックオフ(日本時間)

プレミアリーグ第36節 スウォンジー(9位)vsマンチェスター・C(2位)

 

 ラウドルップ監督の下でスペイン人やリーガ・エスパニョーラ経験者を集め、スペイン流の攻撃サッカーでイングランドサッカー界を席巻しているスウォンジー。2月下旬にはリーグカップ制覇の快挙を成し遂げているが、第29節のウェスト・ブロムウィッチ戦から3連敗を喫するなど、最近6試合未勝利と調子を落としている。

 

既にヨーロッパカップ戦出場の望みも絶たれているためモチベーションを維持するのが難しい状態ではあるが、今節は注目度の高い相手とのホームゲームであるだけに、意地を見せたい。

 

 チームの中心は、ここまで17ゴールを挙げて得点ランキングの4位につけているミチュ。本来のポジションはトップ下だが、ダイナミックな動きと得点のにおいをかぎ分ける抜群の嗅覚を備え、頻繁にチャンスに絡んでいく。彼の得点なくして、スウォンジーの勝利はあり得ないと言っても過言ではない。

 

 一方、昨シーズン王者マンチェスター・シティーは既に王座をマンチェスター・ユナイテッドに明け渡しており、2位の座を死守するための戦いを続けている。来シーズンに向けてチーム刷新のうわさが各方面から浮上しているが、選手たちはとにかくプレーに集中しなければならない。

 

 スウォンジー同様、マンチェスター・Cもサバレタ、Y・トゥレ、シルバ、アグエロリーガ・エスパニョーラ経験者が多く、またマンチーニ監督が攻撃サッカーの信奉者ということもあって、最終ラインから丁寧にパスをつないで攻撃を組み立てるスタイルを実践している。パスワークやシルバのスルーパスからアグエロやテベスのフィニッシュにつなげる形、Y・トゥレのミドルシュートなど豊富な攻撃パターンを備え、ここまでリーグ最少の31失点と守備も堅い。アウェーゲームではあるが、恐らくマンチェスター・Cのペースで試合は進むだろう。

 

 パスワーク主体の攻撃サッカーを志向するチーム同士の対戦。自分たちのスタイルを貫徹できるのは、果たしてどちらか。