リーグ戦とは打って変わって

リーグ戦とは打って変わって、シャルケは上々の立ち上がりを見せる。アウェーでしかもトルコという難所ながら序盤からボールを支配し優位に進める。シャルケのほうの組み立て方としてはワイドに広げていきじわじわとボールを前に進めていき前線に当て、そこから中央突破や外にはたいてサイド攻撃というものであった。フンテラールというポストプレーの能力に長けた選手が戻ってきたことによってスムーズに前にボールを進めることが可能になった。

また、ここでガラタサライの守備があまりにもお粗末であったことをしっかり記しておきたい。シャルケがワイドに広げたときガラタサライのボランチは自由にチャレンジしていくので、中央にギャップが生まれスペースができるという状況が頻発する(スパイク サッカー)。しかし先制するのはガラタサライで、シャルケのビルドアップのミスをついて生まれたものだった。とはいえガラタサライの攻撃は褒められたものではなく、前線のドログバやブラク・ユルマズの個々の能力に頼っているものであり、結局は試合終了までそれは改善されなかった。

問題はこの弱者の戦い方を選択する器量が監督にあるか?またファンが我慢できるか?なのかもしれない。